むち打ち(頚椎捻挫)の後遺障害等級認定

むち打ち(頚椎捻挫)の後遺障害等級認定

こんにちは。当ホームページをご覧頂きありがとうございます。弁護士法人あしや 岡田法律事務所の弁護士岡田です。

当事務所では、交通事故でお怪我をなされた方々のために交通事故の無料相談を実施しております。特に、月に一度、医師を招く無料相談会を開催しており、医療面でのセカンドオピニオンが得られることから、遠方からお越しになる被害者の皆様もいらっしゃいます。

このブログでは、当職の執務に関する思いや、交通事故解決において知っておくと便利な事柄をご紹介してまいります。
今回は、むち打ち(頚椎捻挫)で14級9号が認定される場合について解説します。

調査事務所の認定基準

調査事務所が公表している14級9号の認定基準は、以下の通りです。

「外傷性頚部症候群等に起因する症状が、神経学的検査所見や画像所見などから証明することはできないが、受傷時の状態や治療の経過などから連続性、一貫性が認められ、説明可能な症状であり、単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されるもの。」 

この認定基準は、画像所見がなく、神経学的所見が一致していなくても、治療経過から連続性、一貫性が認められ、説明可能な症状であり、単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されれば、14級9号が認定されることを意味します。

具体的には調査事務所の判断基準を推測するしかないのですが、以下が参考になります。

①事故直後から症状固定時まで、左右いずれかの上肢、肩~手指にかけて、痺れを発症[重だるい症状も含む]。

②神経根誘発テストで陽性反応
[スパーリング、ジャクソンで陽性]

③以下の支配領域に一致して、深部腱反射テストで、低下もしくは消失所見
[支配領域]
上腕二頭筋→C5神経根
腕橈骨筋→C6神経根
上腕三頭筋→C7神経根

深部腱反射とは、腱をゴムハンマーで叩き、筋に伸展刺激を与えたときに起こる筋収縮のことです。
正常では、上腕二頭筋は屈曲、腕橈骨筋では、前腕が屈曲、上腕三頭筋は伸展を示します。
脊髄に異常が認められるときは、反射は亢進、軽度亢進を示します。
末梢神経である神経根に異常が認められるときは、反射は低下、消失します。

④症状のある上肢、上腕と前腕に筋萎縮
両側の上腕と前腕、肘を中心として10cm上下した部分の周径を計測、患側が痩せていること。

⑤整形外科の通院状況
調査事務所は、初診時の自覚症状と、その連続性と一貫性を重視します。
連続性と一貫性は、通院実日数で判断されています。
週1回程度の通院では、ほとんどの場合、後遺障害は否定されます。

現在、頚椎捻挫、むち打ちで治療中の被害者は、ご自身の症状から、14級9号獲得の可能性を検証してください。

週1回の通院しかできない会社員の方は後遺障害はかなり厳しいです。仕事ができれなら、症状は対したことがないと判断されてしまうのです。