むちうち・頚部捻挫の治療

むちうち、頚部捻挫、外傷性頚部症候群 の初期治療では、安静が、最良かつ唯一の治療法です。

受傷後 3 週間から 1 ヵ月が外傷の急性期とされていますので、被害者の症状に合わせることになりますが、この範囲の安静が必要となります。ただし、過度の安静は機能の低下や回復の遅延を招くことになりますので極端な判断には注意が必要です。

事故後6ヶ月間、ずっと安静にして通院されなかったという方がおられましたが、通院実績がなければ、後遺症が認定されることはありませんので注意が必要です。

治療内容ですが、外傷の急性期に理学療法が開始されることは、普通ありません。

カラー(簡易頚椎固定用具)の装用、パップ剤による湿布処置、経口投与として消炎鎮痛剤、健胃剤、ビタミン剤の 3 点セットが一般的です。

これら以外にも、症状によっては、精神神経用剤、筋弛緩剤、意識障害治療剤、脳代謝改善剤、抹消血行改善剤、抗生剤、副腎皮質ホルモン、脳圧降下剤が投与されていますが、投与の期間は最大で 4 ヵ月間です。

受傷後 3 ~ 4 週目に入ると、理学療法が開始されます。

理学療法には、物理療法、牽引療法、運動療法の 3 つがありますが、頚椎捻挫に対しては物理、牽引が主体、物理療法は温水、赤外線、ホットパック、超短波、極超短波、パラフィン等がありますが、いずれも温熱療法が主体となっており、鎮痛、局所血行の改善、筋弛緩の効果が認められています。

牽引療法は頚部の電動間欠牽引により神経への除圧、局所安静、頚部周辺組織のストレッチングを実施します。

事故受傷後の 3 週間から 1 ヵ月は外傷の急性期です。

この段階では安静が何よりの治療ですから、通院も 1 週間に 1 ~ 2 回で十分といえます。

理学療法が開始されますと、通院回数を増やす必要があります。

15 分程度の温熱療法や電動間欠牽引を週 1 回程度受けていても効果が期待できません。

理学療法は自宅においても可能です。

むちうち、頚部捻挫、外傷性頚部症候群の被害にあわれた方はお気軽にご相談ください。